제15화] 스텝 바이 스테이지! ~내가 댄스 서클의 리더가 될 줄이야! ~~!

第15話「最終リハの前触れと、ドタバタの幕開け」

1. 文化祭カウントダウン、残り10日

 朝のホームルームが終わり、大学のキャンパスを歩くと、あちこちに貼られたカウントダウンポスターが目に入る。「文化祭まであと10日!」という鮮やかな文字を見るたびに、私、**桜井 小春(さくらい こはる)の胸は高鳴ると同時に焦燥感でいっぱいになる。
 「もう10日しかないんだ……」
 そう呟きながらサークルのメンバーたちと顔を合わせる。ロックパートで部分復帰を果たした
佐藤 真琴(さとう まこと)**は足首のサポーターをしつつ、張り切っている様子。**宮田 シズク(みやた しずく)**は相変わらずクールに準備を進め、**大谷 翔(おおたに しょう)**や初心者組も練習室へと向かう足取りが軽い。
 だけど、これから本格的な舞台リハが近づくにつれ、さらなるトラブルが潜んでいる気がする――私にはそんな予感がしてならない。


2. 最終リハ前の告知、短すぎる持ち時間

 サークル室に入ると、ちょうど先輩の아오야마 리카が「実行委員会から連絡があった」とメモを持ってきた。そこには、ステージリハの詳細スケジュールが書かれている。
 「本番2日前の午後に、ステージで15分だけリハ時間がもらえるらしいわ。うまくすれば、通しで一度は踊れるかもしれないけど……」
 真由やシズクがそのメモを覗き込み、「15分? うちらのメドレーは10分近いんだから、転換や出入り含めたらほぼ本番一発勝負じゃない……」と絶句する。翔も「ヤバい、これ音響チェックする余裕なくない?」と青ざめる。

 先輩は苦笑して肩をすくめる。「他の団体も同じ状況だから仕方ないの。リハーサルは“出演順に通してみるだけ”って感じになるはず。裏方スタッフも少ないしね……」
 もう、こうなると本番当日の短いサウンドチェックが命綱になるだろう。私もリーダーとして覚悟を決めるしかない。
「とりあえず、本番2日前のリハに向けて、今のうちに完成度を100%に近づけよう。リハで直す暇なんてないからね!」
 みんなが一斉に「うん!」と気合を入れ直す。ギリギリの戦いは続く。


3. 意外な見学者、OB登場のサプライズ

 その日の放課後、全体練習を始めようとしたところ、サークル室のドアがノックされた。開けると、そこには見慣れない大人びた男性――どうやらスーツ姿だ。
「えーと、こんにちは。ダンスサークルですよね? オレ、去年卒業した坂口って者なんだけど……」
 メンバーたちがざわっとする。OBが来るという事前連絡はなかったはず。坂口さんは「在学中はちょっとだけダンス同好会に顔出してた」と言いつつ、仕事の合間に寄ってみたらしい。

 先輩のリカさんが「あ、確か先代のメンバーにいたんだよね!」と思い出すように声を上げる。どうやら一時期、先輩たちと一緒に練習していたがすぐにバイトや就活で忙しくなり、あまり深く活動せずに卒業したらしい。
「今年は久々に文化祭見に行こうと思ってさ。もし練習見せてもらっていいかな?」
 聞けば、ダンスはそこまで詳しくないものの、観客として楽しみにしてくれているという。私たちは戸惑いつつも、嬉しい申し出に応じることにした。


4. ロックパート披露、思わぬ一言が胸に刺さる

 坂口さんの見学を歓迎しつつ、練習は通常通りスタート。今回は三人体制のロックパートを先に披露してみせることになった。마코토나카무라 사키がセンターを交互に回し、最後は三人でアピールする構成だ。
 音楽がかかり、三人の動きがスタジオを彩る。真琴はまだ無理をしないとはいえ、その存在感は流石の一言。翔はコミカルと男らしさをうまく混ぜ、咲は初心者ながら真剣な表情でロックのパワーを表現している。ここ数週間の努力が現れた仕上がりだ。

 踊り終わり、スタジオに拍手が響く。坂口さんも「すごいな……こんなに迫力あるんだ!」と唸っている。メンバーが喜ぶ中、彼はふと「でも……」と口を開いた。
「真琴ちゃんの動き、もうちょっと行けるんじゃないの? 昔の君はもっと爆発的だった気がするけど……」
 その何気ない一言に、真琴はピタッと表情をこわばらせる。もともと足首の怪我で全盛期の動きはできないのだから、仕方ない。でも、外部からそう指摘されると心がチクリと痛むのだろう。

 坂口さんも悪気はなさそうで、「いや、なんかごめん。素人目線で言ってるだけだけど」とフォローする。しかし、真琴の瞳はわずかに落ち込んでいるのが見て取れた。私はリーダーとして「気にしないで、真琴は怪我明けだから」と場を取り繕ったが、どうにも言葉が見つからない。


5. 真琴の葛藤、そしてシズクの言葉

 その夜、練習が終わってからの帰り道。私はシズクと一緒に、足を引きずる真琴を家まで送りがてら話をしていた。
「ね、真琴、さっきのOBの言葉、気にしてる?」
 私が恐る恐る尋ねると、真琴は苦笑した。
「正直、ちょっとね。まぁ、自分でもわかってるよ。昔みたいに全力で動けないのはもどかしい。怪我さえなければ……って考えちゃう自分が悔しいんだよね」

 隣で聞いていたシズクが、「でも、さっきの踊りも十分迫力あったわ。翔や咲と違う個性があって、魅力的だった」とフォローする。
「うん……ありがと。だけど、アタシの中には“もっとできたはず”って気持ちが残る。まあ、本番まであと10日だし、できる限りやってみるしかないけどね」
 真琴の瞳は揺れながらも決意を見せている。私は見守ることしかできず、「私たちは真琴が頑張ってるの知ってるし、無理だけはしないでね」としか言えなかった。


6. 服装トラブル発生、K-POPパートの悲鳴

 翌日の夕方、サークルのLINEが大騒ぎになった。鈴木 真由からの書き込みによれば、「K-POPパート用に用意していた髪飾りと靴下が、なんとメーカー都合で在庫切れになった」という。

真由:追加注文しようとしたら、もう生産終了らしいの……! どうしよう、みんなで色を揃えようと思ってたのに。
シズク:代わりのアイテム探すしかないね。
翔:ついにここにも服装トラブルか……

 私や初心者組の女子も慌ててネットを見たり、大学周辺のショップを探したりしたが、同じデザインは見つからず。結果的に「似たようなカラーの小物を別メーカーで代用する」という苦肉の策を取ることになった。
「まぁ、小さな違いならステージ上ではそこまで目立たない……かも?」
 みんなで自分を納得させるように言い合いながら、なんとか対応策を確定させる。文化祭直前はいろんなものが在庫切れになると聞いていたが、本当にこういうことが起きるとは……。


7. リーダー小春のメンタル、限界寸前?

 問題は次々と押し寄せる。ロックパートの葛藤、音響リハ不足、衣装不足……リーダーとして対応に追われている私は、夜になって自宅でうずくまるほどの疲労を感じていた。
「はぁ……なんでこんなにトラブルばかり……」
 ノートパソコンに向かい、明日の練習予定とタスクを確認していると、急に目がかすむ。眠れない日が続いているせいか、体が悲鳴を上げているようだ。
 でも、ここで倒れるわけにはいかない。“ステップ・バイ・ステージ”、一歩ずつ前進するんだ――自分にそう言い聞かせながら、何とか気力を保つ。

 スマホを見ると、初心者組の咲から「明日も自主練します!」という連絡が入っていたり、真琴から「足は少し痛いけど回復してる気がする」と報告があったり。みんなそれぞれ頑張っていると思うと、私だけ弱音を吐くのは申し訳なくなる。
「もう少しだ……頑張れ、私」
 そっとつぶやき、眠りについた。


8. ステージスタッフとの“仮”音テスト、果たして

 文化祭1週間前、サークルのダンスメドレー音源を持って、私と翔、それからリカ先輩が学内の機材室へ赴いた。以前話があった“ステージ裏での短時間テスト”が行われる可能性があると言われていたが、結局は「軽く機材をつないで音量を見てみる程度」らしい。
 しかし、当日になってスタッフが増えていたり機材配置が変わっていたりで、バタバタしている様子。私たちが着いたころには「すみません、機材トラブルで今日のテストは難しくなっちゃって……」と謝られる始末。
「そ、そうなんですか……」
 私は肩を落とし、翔もガックリうなだれる。せっかく来たのに無駄足かよ……という思いがこみ上げる。リカ先輩も「仕方ないよね」と苦い顔だ。

 結局、機材室で「音源ファイルの形式に問題ないか」程度を確認するくらいしかできなかった。スタッフも忙しそうで、あまり突っ込んだ相談も叶わない。
「ほんと一発勝負になりそうだな……」
 帰り道、翔がつぶやき、私も小さく唇を噛んだ。


9. それでも、チームがあるから

 翌日、サークルの練習室で状況を報告すると、やはり不安の声があちこちから上がる。音響がどうなってしまうのか、衣装は揃うのか、真琴の足首はどこまで回復するのか――疑問は山積みだ。
 しかし、誰かが「でも、ここまで作り上げたメドレー、失敗するわけがない!」と声を上げ、それに「そうそう、もうやるしかないでしょ!」と続く。初心者組の中には「私たちだってすごく練習したんだから絶対大丈夫だよ!」と言う子も。
 その“やるしかない”前向きな空気が、私の疲れた心を少しだけ解きほぐしてくれる。

 リーダーとして、私はチーム全体に呼びかける。
「大丈夫、みんなで支え合えばきっと乗り越えられる。細かいことは当日どうなるか分からないけど、私たちの踊りは合宿からここまで積み重ねてきたんだから、絶対観客に伝わるよ!」
 真琴やシズク、翔、真由、初心者組が「おーっ!」と一斉に声を上げる。その瞬間、私の心にも温かいエネルギーがみなぎるようだった。


에필로그

 こうして、文化祭の最終リハーサルが迫る中、サークルはドタバタの連続。足首の怪我から部分復帰した真琴が牽引するロックパートは三人体制で磨き上げられ、他のパートも一段と完成度が増している。衣装の小トラブルもなんとか乗り越え、音響チェックはほぼ当日頼み。
 不安は尽きないけれど、チームの結束はこれまでになく強い。みんなで失敗や悔しさを共有し、それを乗り越えようとする姿勢が、私にとって何よりの力になる。

 文化祭まで、残り数日。
 次は本番2日前のステージリハーサル――わずか15分の持ち時間で、私たちはどこまで本番に近づけるのか。ドタバタと青春が交錯する中、いよいよ“ステップ・バイ・ステージ”がクライマックスへと突き進む。私はリーダーとして、最後の最後まで諦めずに走り続けようと決意を新たにした。

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