1. 給食室の思い出を辿る
“給食室が消えた”という七つ目の不思議に直面したソレナトリオ(レオ、ナオキ、ソウタ)は、先人のメモや学校の記録をひもとき、過去に給食室でどんな出来事があったのかを調べ始めていた。
鏡の世界では、強い“想い”が空間や物に刻まれて不思議な現象を生む。そこで三人は「給食室が消えるほどの強い想い、あるいは忘れられた記憶」が存在するのではないかと推理している。
「お昼の時間って、普通は楽しいものだけど……。何があったのかな」
ソウタが首をかしげると、ナオキは「嫌な思い出か、誰かが大事にしていた何かが失われたか……いずれにせよ強い感情が絡んでいるかも」と真剣な表情を浮かべる。レオは地図とメモを照らし合わせ、「いっそ給食そのものを再現すれば、想いを呼び戻せるんじゃね?」と大胆な発想を口にした。
2. ナオキの合理性とレオの直感
レオの提案は一見荒唐無稽だが、過去にも鏡の世界の不思議を解決する際に、“本来の在り方”を取り戻したり、“想い”を蘇らせたりする行動が鍵になってきた。
「でも、給食をどうやって再現するんだ? この世界で材料とか手に入るのか?」
ナオキは現実的な疑問を投げかける。するとレオは「そこも含めて、何とかなるだろ!」といつものノリで返すが、さすがにソウタも「いやいや、材料探しから始めないと……」と困惑混じりに笑う。
それでも、“失われた給食室を取り戻すには、給食そのものを再現する”というアイデアは直感的ながら筋が通っているかもしれない。ナオキも少し考え込んでから、「何らかの想いを象徴する行為かもしれない」と納得する。
3. 材料探しの冒険
三人は、まずは食材や調理道具を求めて校内を探し歩くことにする。鏡の世界の厨房や倉庫がどのようになっているかは未知だが、使われなくなった場所に残された道具や、理科室や家庭科室の備品を活用できる可能性がある。
「鏡の世界って、びっくりするほど普通のものも残ってたりするし、やってみるしかないよな」
レオの気合いに触発され、ソウタは「食材が痛んでないか心配だけど、腐ってたら捨てればいいか……」と若干現実的な懸念を漏らす。ナオキは「何を作るかを決めないとな。栄養バランスとか……いや、こんな世界で考えても仕方ないか」と自分でツッコミを入れ、苦笑する。
こうして、少し珍妙な“食材探し”の冒険が始まり、三人は廊下や物置、家庭科室などを巡りだす。
4. 給食室の思い出とわずかに見える痕跡
校舎の一角では、かつての給食に関するポスターや写真が貼られている痕跡を発見する。そこには「みんなで楽しく食べよう!」といったキャッチフレーズや、子どもたちが笑顔で配膳しているイラストが描かれていたようだが、鏡の世界では擦れて読みにくくなっていた。
ソウタはそれを見て懐かしさを感じつつ、「やっぱり給食って楽しい場だったんだよ」としみじみ言う。ナオキは周囲を見回し、「でも、ここの雰囲気は何か寂しいよな」と首を振る。きっと誰かが抱えた“悲しい想い”が、給食室を消してしまうほどに強かったのだろう。
5. 3人で作る“最後の給食”への決意
使える食材や調理器具を探し回った末、三人は「味噌や缶詰の野菜」、「レトルトカレーの袋」、「いくつかの乾物」などをどうにか集めることに成功した。大量に備蓄されていたのか、あるいは鏡の世界の不思議で腐らず残っていたのか、理由はわからないが、とにかく最低限の材料は手に入った。
「よし、これならカレーくらいは作れそうじゃないか?」
レオが胸を張ると、ソウタは「何か懐かしいね。給食といえばカレーだよ」と懐かしそうに微笑む。ナオキは料理には不慣れだが、「三人で力を合わせれば、給食の気分を再現できるかもしれない」と賛同する。
もしこれが成功すれば、給食室が消えた理由──あるいは消えた現場そのものを取り戻すきっかけになるかもしれない。三人は、**“最後の給食を自分たちで作る”**という少し奇妙なプロジェクトに思わぬ情熱を燃やし始める。
6. 次なるステップへ
「じゃあ、材料も揃ったし、あとは場所だな。家庭科室で調理できるか?」
ナオキが段取りを考えつつ、レオは「せっかくだから、給食室そのものを取り戻して、そこで完成させたいけど……」と夢を語る。ソウタは「まだ給食室が消えたままなんだよね……」と苦笑するが、謎を解いていけば、いずれ部屋そのものが戻るかもしれない。
そう信じて三人は準備を進める決断を下す。とにもかくにもまずは簡易的な調理で“給食”を再現し、“失われた理由”に触れる糸口を見つけるのが先決だ。
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